あなたの人生にここちよいヒントをお届けするライフリクリエイター 中村美枝子です。
今日は、久しぶりに子育ての振り返り。娘は来年、大学卒業で社会人に。息子は高校卒業です。やっと!子育てが本当の意味でひと段落。私の中で子育ては18年というのがあって、今はただ「やり切ったなぁ」という思いで、いっぱいです。ホントによくがんばりました・笑
娘や息子にしたら、ものたりないことや、もっとしてほしかったことがあったかもしれませんが・・・。私は悔いなく!何より子どもたちが、毎日笑顔で元気に自分のやりたいことに向かって前を向いている。これだけで幸せです。
息子の進学の話は次回にして、今日は中学1年生のとき、不登校になりかけたお話を。
異常なしと言われ病院のはしご
2学期に入り、体育会の練習が始まりました。中学は短期間での練習で1週間ほど、毎日1時間目から5時間目まで練習になります。暑さもあって熱中症気味になり発熱したことで学校から連絡があり迎えに行きました。
熱はすぐにさがったので、二日ほど様子をみれば登校できるかな?と思っていました。それが3日目の朝、おなかが痛いといって起きることができませんでした。おなかも至る所が痛むんです。下腹、胃のあたり、脇腹と聞くたびに変わります。
最初は内科を受診。どこも悪いところはない。もしかしたら練習中にボールが当たって肋骨にヒビがはいった?と思い、整形外科へ。レントゲンでも異常なし。そこから紹介状をかいてもらって市民病院へ。
私は精神的な問題かなと思い、様子を見ようと思っていたんですが、主人が心配をして原因がわかるまで病院へ行ってほしいと。最後の市民病院で「ストレス性胃腸炎」と言われました。
小学校から大きく変わる環境に心は追い付かず
病院から帰ってきて、ゴロンと横になっている息子の横にゴロンと私も寝ころんで聞いてみました。
「学校で、なんか嫌なことあるの?」黙ってる息子。クラスのこと?「いいや」友達?「いいや」先生?「いいや」部活?「・・・」
小学校6年生は最高学年。サッカーでも最高学年です。それが中学になると、また一からのスタートです。中学になると、もちろん1年生はボールを蹴る時間も、試合にも小学校の時のようにでられるわけではありません。
息子はB戦メンバーからスタートでした。(A戦は基本試合メンバー)なかなか試合に出られず、辛かったんでしょうね。つい数か月前まで、小学校ではバンバン試合に出てボールを蹴っていたわけですから。そんな中で1年生の中からもA戦(2年生の試合)に選ばれる子たちが。口では何も言わなかったけれど、悔しい思いはしていたと思います。
そして、追い打ちをかけるように体の成長と同時に足の筋肉の成長が、追いつかず両ひざ『オスグッド』発症。
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オスグッドとは?
正式名称はオスグッド・シュラッター病。
膝が痛くなったり、かかとが痛くなる、
成長期に頻発する疾患のひとつ。
スポーツをやっている子どもがなりやすく
症状としては、頸骨(すねの骨)が前側に
ボコッと隆起する特徴がよく見られます。
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1学期、夏休みの間は、激しい運動はできずサポーターをしながら軽い練習のみ。病院では痛みが全くなくなってから再開しないと、また長引くといわれ、なかなか練習に復帰できませんでした。
元気そうにみられることで、先生からはサボっていると思われる。そして、まだ子どもたちのことをよくわからない顧問の先生に理不尽なことで怒られる。まだオスグッド発症前、練習試合中、たまたま笑っている息子が先生の視界にはいったとき、「試合中、なにヘラヘラしとんねん!」と怒られる。息子は、どんどんストレスを溜めていきました。
涙といっしょに気持ちも流す
あの日のことは、今でもはっきりと覚えています。部屋の隅に二人で寝ころんで、ゆっくりゆっくりと息子と話しました。
幼稚園から始めたサッカー。息子がサッカーが大好きなことはよくわかっています。
「学校の部活がいややったら、どこかのチームには入っていいよ?」「お母さん、どこでも送迎するから社会人の人たちがやってる夜の練習にいく?」「〇〇が愉しいって思えるところでサッカーやっていいねんから」
そうすると声も出さず、身動きもせずに、ツーーーっと息子の目から涙が流れました。
たくさんたくさん、いろんなことを話しました。
「友達が好き」「部活の仲間が好き」「みんなとサッカーがしたい」と言いました。これが息子の心の声。息子の壁は「先生」でした。
それがわかったので、私は「先生の理不尽なことは聞き流せばいい。帰ってきてお母さんに全部、吐き出しなさい。でも、技術的なことはしっかり聞くこと。サッカーの技術は先生のほうが上!A戦出られなくて悔しかったら、一生懸命練習してA戦スタメンになればいいよ」
心と体はバラバラ
心の内を話して、気持ちはスッキリした息子。でも登校時間になると、おなかが痛くなって動けなくなる。玄関を出ることができた日も、自転車にカバンを乗せたところで、おなかが痛くなる・・・。学校の校門のところまで送っていくも、車から降りようとすると、おなかが痛くなる。
これ以上休んだら・・・不登校になるかも?と、一瞬頭を過りました。担任の先生も心配になって家に来てくださいましたが、息子は会おうとしませんでした。私は先生に「週明けから行きますので」とだけ言いました。
息子が言った、ひとことが「何日も休んで、学校行ったら、絶対に友達が声掛けてくるやん。それが気まずくていや」だと。息子の心の中も複雑なようで。でもそれが嫌で休む日が増えれば増えるほど、もっともっと気まずくなるやん?笑 明日はえいっ!て行きなさいよ~って、軽く言いました。
週明けも、ひとりでは行けないというので学校まで車で送りました。みんなが校舎に入ったころのギリギリの時間に合わせて・笑
いざ、車を降りようとすると「あっ、やっぱり無理!」といってドアを閉める。ほれっ!行きなさーーい。だいじょーぶー。といって、私もその日は譲らない。「行くわ!」と言って校舎のなかへ入って行く姿を見送りながら「だいじょーぶー」ともう一度つぶやきました^^
それから卒業まで、愚痴を言いながらも楽しい学校生活。A戦のスタメンにもなれ、サッカー生活で最高に思い出に残る時間を過ごしました。
学校の環境がすべて悪いわけではない
それから、息子は先生の愚痴、担任の愚痴(笑)を、学校から帰ってきて、毎日のように話してきました。息子の場合は顧問の先生、担任の先生の大人特有の理不尽さがストレスの原因。
私も、娘が小学校4年生の時のある事件で、学校や先生に対して不信感が爆発し、そのときから学校、先生への信頼関係はなくなりました。実際、息子が小学校へ入ってからの担任の先生には、本当に頭を悩まされました。
先生でも大人でも、子どもが不信感を覚えた時点で、信頼関係はなくなります。大人から見ても「それは・・・」と思うことに対しては息子の言っていることに共感し、先生や学校の味方はしません。もちろんすべてがそうではなく、娘や息子が「一方向の捉え方」しかしていないときは、先生はこういう意味で言っているかもよ?という話はします。
これは私の個人的な気持ちですが、学校は小さな社会。中学、高校は勉強だけでなく、人間関係や物事の判断、自分の行動の責任、様々なことを学べる場所だと思っています。大人の理不尽にも触れ、心が傷つくことがあっても、そこからどのように自分を立たせていくかだと。
そのために、親が子どもと、どのように関わっていくのかだと思います。
ひと昔は「不登校は親の責任ではない」といわれていましたが。そのころから、不登校カウンセラーの知人は言っていました。「不登校は親の責任、だから私は親としかカウンセリングしない」と。
家庭環境、夫婦関係、親子関係、私も大元の原因はここに在ると思っています。息子が「サッカーが大好き」ということで、部活とは思ってもいませんでした。もっと息子の様子の変化に気づいてあげられていたら?13歳で「ストレス性胃腸炎」って・・・。
その頃、私は仕事も忙しく、両親のことや、夫婦関係もいろいろとあって自分にゆとりがなかったころです。家庭環境においては、私自身が小さい頃からいやというほど経験しているので間違いないと思います。そしてもうひとつ。住空間の大切さも。不登校までとはいかなくても、家が居心地の良い空間と、そうではない空間。少なからず親子関係にも影響していると仕事の経験上、実感しています。
これもひとつの要因になるかもしれませんが、もしかしたら「もし学校に行かなかったらお母さんはやお父さんはどうするんだろう?」って、子どもは思っているかもしれませんね。
子どもは親の愛情を確かめるために、ありとあらゆる信号を送っていて、それでも届かなかったら行動にでる。
昭和の言い方かもしれませんが、不良に走る子どもたちも、その気持ちが無きにしも非ず・・・。
今回振り返ってみたことで、息子に聞いてみました。あのとき、また学校に行こうと思ったのは?「学校行きたくないとは思ってなかったから」なにが一番イヤやった?「担任の先生やったかもな・笑」
そうそう、あんなに顧問のことを言っていた息子が部活引退のとき、先生に贈る色紙のメッセージに「〇〇先生のお陰でサッカーがもっともっと好きになりました。ありがとうございました!」って書いていたんですよ。
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~ことのは日和~
なんでも話せる場所。ママは独りぼっちじゃない。子育て真っただ中だからこそ、わかりあえることもあります。まずは胸の内を話すことで、自分自身への気づき、子どもへの気づきがあるように思います。中村は、もう子育て終盤期にはいりますが、子どもたちが幼い頃、出逢ったママたちのおかげで今があります。
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